浮気調査で違法になる行為とは?プライバシー侵害にならない方法を解説

パートナーの浮気を疑ったとき、確実な証拠を手に入れたいと考えるのは当然のことです。しかし、違法な手段で証拠を集めると、あなた自身が犯罪に問われる可能性があります。合法的な方法で浮気の証拠を集めるために、違法行為とプライバシー侵害にならない方法を理解しておきましょう。

1. 浮気調査で違法になる行為

浮気調査で証拠を集める際、法律に違反する行為は避けなければなりません。特に、以下のような行為は犯罪として処罰の対象となります。

① 盗撮・盗聴(不正な音声や映像の取得)

浮気の証拠を得るために、無断で相手の音声や映像を録音・録画する行為は盗聴法・軽犯罪法違反にあたる可能性があります。

  • 他人の家や車に盗聴器や隠しカメラを仕掛ける
  • 無断でホテルや自宅の部屋を撮影する
  • 会話を勝手に録音する(本人が会話の当事者でない場合)

※注意:自分が当事者として録音する場合(例:パートナーとの会話の録音)は違法ではありません。

② スマホの無断操作・不正アクセス

パートナーのスマホやパソコンを無断で操作し、LINEやメールの履歴を確認する行為は不正アクセス禁止法に違反します。

  • 相手のスマホのロックを勝手に解除する
  • LINEやメール、SNSのパスワードを不正に取得してログインする
  • クラウドストレージに保存された写真や動画を勝手に見る

③ GPSを無断で設置・追跡

パートナーの車や持ち物に無断でGPSを取り付けて行動を監視する行為はストーカー規制法プライバシー侵害に該当する可能性があります。

  • 車の底にGPSを取り付ける
  • スマホの位置情報を勝手に取得する
  • アプリを利用して行動を監視する

④ 勝手に郵便物や通話履歴を確認する

パートナー宛ての郵便物やクレジットカードの明細を勝手に開封・取得する行為は信書開封罪に該当します。

  • 浮気相手からの手紙や郵便物を無断で開封する
  • 通話履歴や請求書を不正に取得する

2. プライバシー侵害にならない証拠の集め方

違法行為を避けつつ、確実に浮気の証拠を集めるためには、合法的な方法を活用することが重要です。

① 自分が当事者として録音・撮影する

浮気を問い詰める際の会話を録音することは合法です。また、自分が立ち会っている場面で写真や動画を撮影することも違法ではありません。

② 探偵に依頼する

探偵事務所に調査を依頼することで、法的に問題のない方法で浮気の証拠を確保することができます。

  • 探偵業法に基づいた合法的な調査
  • 証拠として有効な報告書の提供
  • 裁判で使用できる高品質な証拠を確保

③ SNSや公開情報を確認する

パートナーのSNS投稿や、一般公開されている情報を活用することは合法です。

  • InstagramやTwitterの投稿をチェック
  • 共通の知人から話を聞く
  • 位置情報付きの投稿を確認する

④ スマホの通知や通話履歴をチェック(本人が同意する場合)

パートナーが自分にスマホを見せてくれる場合、通知や通話履歴を確認することは問題ありません。ただし、無断で操作すると違法になるため注意が必要です。

3. 違法行為を避けるための注意点

浮気の証拠を集める際は、以下の点に注意して違法行為を避けましょう。

① 感情的にならず冷静に行動する

  • 怒りにまかせて違法行為に走らない
  • 法的に問題のない方法で証拠を確保する

② 事前に弁護士に相談する

  • 集めた証拠が法的に有効か確認する
  • 慰謝料請求や離婚に備えた証拠の管理方法を学ぶ

③ 違法調査を行う探偵に注意する

  • 「GPSを勝手に付ける」「盗撮・盗聴を行う」と提案する探偵は避ける
  • 探偵業届出証明書がある事務所を選ぶ
  • 契約時に調査方法を明確に確認する

まとめ

浮気調査を行う際、違法な手段で証拠を集めると、自分が犯罪者になってしまう可能性があります。合法的に証拠を集めるためには、以下のポイントを押さえましょう。

  • 盗撮・盗聴、スマホの不正アクセス、GPSの無断設置は違法
  • 自分が当事者である場合の録音・撮影は合法
  • 探偵に依頼することで、法的に有効な証拠を確保できる
  • 違法な調査を行う探偵事務所には注意
  • 事前に弁護士に相談し、証拠の活用方法を確認する

違法行為を避け、確実な証拠を合法的に入手することで、最善の対応を取ることができます。

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